こんばんは。
本日も和歌山は大漁。
この和歌山での大漁続きは記録的ではないでしょうか。
とりあえず、今年のイカナゴは記憶に残るものになります。
毎日の大漁続きでしらす漁よりも忙しくしておりますが、
正直、シラスに比べイカナゴはあまり皆様に知られていない魚。
とりあえずイカナゴというと多くの人が『くぎ煮の原料』とイメージします。
これは正解。
そして、何故か多くの人が『シラスより大きくて黒いやつ』と言います。
これは間違いでもないですが、正解ではないです。
イカナゴとシラスの大きさは個体差があり、
大きいイカナゴもあれば、小さいイカナゴもあります。
そして色ですが、シラスより黒っぽいのは確かですが、
実際に漁師やシラス屋が言う色目は赤と青で表現する事が多いです。
これは生の時点でも分かり、
青色の方を青クチや青スジと言ったりします。
これが青スジのイカナゴ。
ちょっと光って白っぽいですが、
実際はもう少しねずみ色に近い色をしています。
青スジのイカナゴは、一般的に天日干し小女子ちりめんで好まれる色目です。
粒が揃っていて、青スジの小女子は市場でも高値で取引されます。
次に赤い方は、イカナゴのお腹が赤くなっている所から、
腹赤や赤バラと呼ばれる事が多いです。
これが赤バラのイカナゴ。
これも実際はもっと赤く見えるのですが、
上の青スジの写真に比べると赤いのが分かります。
こちらは一般的に新子(イカナゴの釜あげ)に好まれる色目です。
白いからだと赤いお腹で、全体的に桜色に見える感じも春らしいです。
何故、お腹が赤くなるのかと言いますと、
海老やカニ等の甲殻類のプランクトンを多く摂取してると言われています。
ですので、朝早く取れるイカナゴはまだ何も食べておらず、
青スジのイカナゴが多く、夕方になると赤腹のイカナゴが増えてきます。
もし、スーパーや料理屋でイカナゴを見かけたら、
赤と青のどちらのイカナゴかチェックしてみてください。